「第二新卒」から編集者・ライターを目指す方法
3月から本格的に新卒採用が始まりましたね。編集者や記者(ライター)を目指す学生も多くいることでしょう。
しかし、出版社や新聞社などはとても狭き門。夢叶わず散っていく学生は無数にいます。
でも、新卒で入社できなかったからと言って諦めるのは早いかもしれません。企業には「第二新卒」という枠があるからです。
「第二新卒」とは?
実は、第二新卒という言葉に法的なものなどハッキリとした定義はありません。一般的には「新卒で入社して3年未満の求職者」を指すことが多いようですが、辞書などで調べてもその解釈はさまざま。
年齢で言えば、4年制大学卒業から考えると25~26歳ぐらいまでになりますが、第二新卒を募集する企業によっても定義が異なるため一概には言えません。マイナビ転職上では、学校を卒業後3年以内の人材を指しています。
しかし多くの解釈に共通するのは、「短期間でも社会に出た経験がある」という点。社会人経験のない、いわゆる「新卒」と、前職での経験を生かすことができる「社会人」との中間として扱われています。
(出典:マイナビ転職)
新卒から3年以内くらいの社会人を、人材業界では第二新卒と言います。この期間は、いわゆる実務経験を問わない「ポテンシャル採用」を行う場合が多いのです。
つまり、未経験かつ他業種からでも、この第二新卒期であれば編集者・ライターになれる可能性があります。夢を叶える(一旦の)ラストチャンスと言ってもいいかもしれません。
新卒ではとりあえず近しい「業界」に入っておこう
筆者自身、新卒では広告系の会社に入り、第二新卒でWEBメディア運営会社に入社したという経緯があります。
第二新卒は「ポテンシャル採用」だとは言ったものの、全く関係ない業界よりは、近しい業界で働いておく方がより近道だと思います。
筆者も広告会社でメディア営業を経験したことで、業界の事情などを知ることができ、それが第二新卒での採用につながったと考えています。業界知識はないよりあった方がいいですからね。
新卒で就活に失敗しても諦めないで、とりあえず業界の端っこでもいいので入っておくようにするようにしてください。
ブログなどでの発信はしておこう
SNSをはじめ、これだけ世の中に発信する手段がありながら、メディアの仕事をやってないからと言って何も発信したことがない、という人が、メディア企業に採用されることは正直難しいでしょう。
SNS、ブログ、ポッドキャスト、なんでもいいので、自らコンテンツを作り、発信をしていることが、面接でも評価されると思います。
目の前の仕事に忙殺されないようにしよう
編集者やライターとして働きたい……と思いつつも、就職して仕事が忙しくなると、そんなことを考える余裕もなくなってしまうかもしれません。しかし、そうやって4年、5年と時間が経ってしまうと、どんどん門は狭くなっていきます。
時には立ち止まって、自分の現在地と今後のキャリアについてじっくり考える時間を儲けるべきだと思います。
繰り返しになりますが、就活で希望の会社に受からなくても諦めないでください。じっくりと準備していければ、近いうちにまたチャンスが来るはずなので。