WEB編集者に必要な能力(スキル)とは?
今回は、僕が思うWEB編集者に必要な能力をまとめてみます。
企画力
これは文字通り、いかに面白い企画を考えられるかという能力ですね。企画を立て、それに合致したライターやカメラマン等のスタッフをアサインするのが仕事です。
「良い企画」の定義は媒体によってまちまちでしょうが、基本的には読者にとって価値のある情報なのかどうかがポイントだと思います。
編集力
企画を立てたら、それをどうやってクオリティの高いコンテンツとして完成させるか、ということを考えないといけません。
上記で書いたライターやカメラマンのアサインも、編集力に含まれると思います。必要な取材先を考え、記事の構成を考えるのも編集力ですし、ライターに記事のイメージを的確に伝えるも編集力です。
ライターから上がってきた原稿に対して的確なフィードバックを与えることも大事な能力ですが、これに関しては事前にしっかり記事の完成イメージを共有し、なるべく無駄な修正やり取りが発生しないようにするべきだと思います。
それでも記事の精度を上げようと思えば、何度もやり取りせざるを得ないこともままありますが…。
ディレクション力
これは編集力に含めるかどうか迷ったのですが、別個の項目として書くことにしました。ここで言うディレクション能力は、「締め切りを守って記事を公開する力」と捉えてもらえるとわかりやすいかもしれません。
どういうことかと言うと、面白い企画を考えても、それが世の中に公開されなければ意味がないということです。すごく当たり前のことのように思えますが、締め切りと言う意識の薄いWEBメディアにおいては、遅々として企画が進まないと言うことは往々にしてあるのです。
企画を立てた段階ならまだしも、「取材済みなのに公開されない」「ライターから原稿が上がってるのに公開されない」という「記事の行方不明状態」を僕も何度か見たことがあります。
これらはすごくレベルが低い話ですが、締め切りと言うゴールを設定し、それに向かって制作を進める力というのは、とても大事な能力なのです。
人脈(ネットワーク)
「この前とても面白い人に出会ったから取材しよう」「コラムを寄稿してもらおう」など、出会いから企画がスタートするということはよくあります。
また、「この企画ならあの人に話を聞こう」という、企画ありきでそれに合致する人をアサインするパターンもあります。
前者は常に面白い人がいないかということにアンテナを張っておくべきです。後者は、1からネットなどで人を探すこともありますが、すぐに記事を出したい場合などは特に、元からつながりのある人にお願いすることも多いです。なので、知り合いが多ければ多いほど有利だということ。
人と知り合う手段はネット・リアル両方あり得ますが、いずれにしても積極的に色々なところに顔を出すというのは必要なことなんだと思います(自分はあまりできてないですが…)。
クライアント調整能力
今ほとんどのWEBメディアは広告モデルで成り立っています。大きく分けてディスプレイやバナーなどと呼ばれる広告と、いわゆる記事広告(タイアップ記事)があり、編集者は後者に大きく関わっています。
編集記事と広告記事を完全に分業化している媒体もありますが、どちらも担当するという編集者も多いです。
記事広告を担当する際は、クライアントの意向を尊重しつつ読者にとって有益な記事を作るという、ある意味通常の記事よりも高度な(あるいは異なる)能力が必要になってきます。
営業担当者がクライアントとの間に入って進行する場合も多いですが、クライアントの勘所を掴みつつ、時には説得し、ねじ伏せることも必要になってきます。僕も記事広告の制作を担当することもよくありますが、、プライドや心を折られそうになりながらもなんとか頑張っています。
まだ書ききれていない事もある気がしますが、これが現時点での僕が考える、編集者に必要な能力です。